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「だいたいおまえ、勝算はあんのかよ?」
「ない!」
「あのなぁ……」
……ヤバい。腕は重いし脚も動かなくなってきた。
息もあがってる。視界がぼやけてきた。
今なんだ?どんな状況だ?どっちが勝ってる?
頭がぐるぐるで、なんかヘンな汗も出てきた。
「っ、しっかりしろ……負けたら雅先輩を……!」
全国に……。
「メェェェェェェン!!」
乾いた音が、気持ちいいくらいに響く。聞こえてくるのは、相手高の歓声と―――
「おい君!しっかりしなさい!」
「起きろ!起きろよおい!」
あれ……なんでそんな叫んでんだよ……
「…………」
雅先輩……ごめんなさい……俺……あなたを……全国に………。
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