天国紐なしバンジージャンプ

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 彼女は随分興奮しているようで、フェンスの向こうから戻って来ても落ち着かない。頑丈なフェンスに腰掛けて彼女を見下ろした。 「じ、じじ自殺は…ダメです」 「はい」 「限りある命は最後まで生きなきゃダメなんです」 「はい」 「死んだらそこで人生終了ですよ!!!」 「ちょっと落ち着いて…」 「自殺したらお母さんとお父さんが悲しみます!!」 「うん、わかったからちょっと…ボリューム」 「自殺しちゃいけませぇえん!!!」 「僕は死なないから、落ち着いて」  学生に顔を真っ赤にさせてまで怒鳴らせるなんて、俺って本当になんで生きてられてるのかなぁ。  彼女は静かになったものの、興奮が収まらないようだ。人が来たら困る。
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