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「だから、自殺なんてやめてください!あなたを育てたご両親だって、息子が自殺するなんてきっと悲しみますよ!」
「悲しんでくれるだろうね」
こんなに出来の悪い息子を、ずっと養ってくれてるんだから、きっと悲しむだろう。でも、いつまでも加護の中で生きる訳にはいかないことに今更気付いても、どうしようもできない。
「死んだらあなたの友達だって、きっと悲しみます!」
「…うん」
悲しむ前に、俺のことを覚えているかどうかもわからない。俺が信用しなかったから、きっと向こうも上辺だけの付き合いだったのだろう。学生でなくなった時、繋がりも共に消えてしまった。
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