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「わかった」
「何がわかったんですか!?」
「自殺はダメだってことを」
「…本当ですか?」
「ああ、自殺に逃げようとするなんて絶対にやっちゃいけないね」
「よかった…ほんどうに、よがっだです…!」
ボロボロと、彼女は泣いた。力が抜けている様子がみてとれた。
「もう自分から死のうなんて考えないよ」
「絶対、絶対ですよ?!」
「うん、絶対に。君のおかげで考えを改めることができたよ。ありがとう」
彼女の緊張がゆるんだのがわかった。安堵したのだろう。
「少しここで考えたいから…一人にさせてくれないかな」
「あ、はい。また会いましょうね!」
「ああ、バイバイ。ありがとう」
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