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フェンスの上から下を見ると、彼女が俺に向かって笑顔で手を振っていた。久しぶりに笑顔を浮かべて、彼女にふりかえした。
夕日で赤一色になった、自分が生まれ育った町を見下ろした。
ああ、最後の日が幸せで良かった。
彼女が去って行った道を見ながら、俺はフェンスから飛んだ。浮遊感を味わう間もなく、俺はコンクリートに激突した。
終
自殺する人の言い分と、自殺を止める人の言い分があんまり思い浮かばなかったという(・ω・`)
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