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「毎回毎回、同じこと言う必要ある?」
綺麗なプラチナブロンドの髪を軽く振り乱して頭を横に振りながらうなだれる少女。
「でも、今日やったのはけっこうおもしろかったよね。」
そんな彼女に、苦笑しながらもそう言うのは、長い赤茶色の髪とオリーブがかった茶色い瞳の少女。
「シルファは、風の属性だもの。簡単だっただろうけど。」
ブロンドの少女はぷくっと頬を膨らませ、恨みがましいような口調で言って口を尖らせた。
「でも、私、火は全然だもん。」
「まあ、お互い様ってとこか。」
「一緒に練習しよ。」
「そうね。」
どちらもかなりの美少女であり、周囲の主に同年代の男子の視線を一身に浴びているのだが、当人達はまるで気づく様子も無く笑い合っている。
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