32956人が本棚に入れています
本棚に追加
/827ページ
「あーっ!もうっ!いつか絶対丸焼きにしてやるっ。」
寮の部屋に戻って、シェイラは怒りを顕わに叫んだ。
「何?あの態度の違いっ。差別よ!人権侵害だわっ。」
「アレは、でも、シェイラにも非はあると思う…。」
「なによっ。あんな仏頂面のムッツリ男の肩持つのっ?」
「や、てゆっか…、その…。」
「シルファには、いっつも優しいくせにーッ。」
「他の人にも優しいと思うよ?」
「じゃあ、あたしにだけあんななワケっ?それこそ失礼じゃないっ?」
サクヤとシェイラは何かともめることが多い。
とはいっても、ほとんどはシェイラが一方的にまくし立てている。
そんな二人を見ているシルファは、属性の相性と、人としての相性は関係あるのかもしれないと考えたりもする。
魔法における基礎となる4大元素。
地 火 水 風
魔法とは、魔力を糧にこれらをつかさどる精霊の力を借りることによって成り立つと考えられている。
また、魔力の有無に関わらず、人は自分の属性の精霊に守護されているとも言われる。
ちなみに、火と水は当然相性が悪い。
最初のコメントを投稿しよう!