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シルファはこぼれそうになった涙を拭って、机の上の手紙をもう一度読み返した後封筒にしまった。
それを鍵付きの引き出しにしまいこむ。
シェイラを信じていないわけではない。
彼女は、普段はあの調子だが、要するに素直で明るい、裏の無い性格なのだ。
シルファは、そんな彼女が好きで、あこがれも抱いている。
魔道士学校に入って3年目。
彼女と同室になってからは2年。
彼女が信頼できる人間だということは、よくわかっている。
…話そう。
きっと、彼女なら、ちゃんと聞いてくれるだろう。
シルファはシェイラの後を追って部屋を出た。
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