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なにあれ?
八つ当たり?
なにしてんの?あたし・・・。
はー…っとため息をついて、シェイラは自分の言動を振り返る。
あんなことを言いたかったわけじゃない。
ただ、あの「弟からの手紙」を読むシルファの横顔が、あまりにも哀しげで、寂しげで。
できることなら、その痛みから少しでも救ってやりたいと思う。
シェイラは、シルファに会うまで、あれほど純粋な人間をそれまで知らなかった。
彼女の前では、素のままでいられる。
そのことが嬉しかった。
だから、シルファにも、そうであって欲しかった。
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