春風

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「キール…。」 「お疲れ様、サリー…。」 不安げな妻に、夫は微笑をむける。 「この子…。どうして…。」 「…守ってあげよう。僕らで…。」 「キール。」 「大事な娘だ。そうだなぁ、名前は…。シルファなんてどう? あ、シルフィってのも可愛いかな?」 笑顔で言う夫に、妻も微笑む。 「そうね…。きっと…、風の精霊にとても好かれてるんだわ、この子…。」 「うん。そうだね。」
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