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迷惑。
そっか。
迷惑なんだ。
確かに、そうだ。
誰にでも触れられたくないことはある。
そう簡単に明かせることでないのなら、なおさら。
しつこく問い詰められても、困るだけだ。
力になりたいと思った。
何ができるかは分からない。
けど、彼女のため息の理由が理解っていれば、何か言葉を掛けてあげるくらいはできるかもしれない。
けど、そんな考えすら、驕りだったのかもしれない。
「ちょっと来い。」
不意に、サクヤに腕を引かれた。
思考回路が鈍り、抵抗する余裕は無かった。
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