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「でね、ルース。
僕としては、シルファがいいかと思うんだ。
でも、シルフの女性形はシルフィードだから…。」
「…好きにすれば?」
「どっちがいいかなぁ?」
「…俺に聞くなよ。」
「ルースはどっちがいいと思う?」
「人の話聞けよ。」
ねえ、シルファ…。
春風の吹く日に生まれた君は、きっと、風の精シルフに、とても愛されて。
周りの人達に、喜びや希望を与えられる、そんな女性になるだろう。
そう、きっと…。
春の訪れを告げる、あの日の風のように…。
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