熔解樹木
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膿でガサガサな身体を摩って、僕はベッドから立ち上がった。 Tシャツが身体に張り付いていたのか、身動きを取る度にパリパリと剥がれる感覚が全身にまで及ぶ。 ギィィィィィ 重たい鉄の扉を開くと、女のか細い悲鳴のように音を立て、外の生温い空気がふわりと身体を包んだ。 快晴。 もう夏も近い、そんな匂いだった。
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