なつきいろ

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ザァァァァァ 一陣の風が、僕の横から吹き付けて去っていく。 「昨日と、同じだ」 風も、道を行き交う人々も。 「そんなの、知っていたはずだよカルスト。」 ナツキの声に、僕は小さく笑みの形に表情をこわばらせた。 「ナツキ達はね」 「同じ時の中を生き続けているの」 「だから、もう」 「忘れちゃ、やだよ。」
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