Luna

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………なんだったんだ……… あっという間に玄関を出て消えていった彼女 唇に残る彼女の舌の感触 ……変な女だったけど、美人だったし、サンタからのクリスマスプレゼントか?? テレビから流れてくるクリスマスソングのせいでばかげた考えが浮かんでくる 俺は呆れて自分の鼻をちょっとかくと、シャワーを浴びた 濡れた髪をガシガシ拭きながら時計を確認すると、イブからクリスマスデイに変わる時刻だった 月子が伏せて置いたままの本をふと手に取る そのページは「月」の項目 左端に「月~LUNA~」と太字で書かれてある …………ルナ??? 突然机に置いていたケータイが震え出して、体がビクッとした こんな夜中に……誰だ 画面には「実家」の文字が点滅している 「もしもし?どうしたの、こんな夜中に」 「悠太……」 聞こえてきたのは、いろんな感情がごちゃまぜになった姉貴の声だった .
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