序章

3/3
前へ
/3ページ
次へ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 俺――忠乃宙(ただのそら)――は中学三年生の時、あることを悟った。 いや、悟ってしまった。 世界はどこまでも平凡で凡庸で普通であると。 漫画や小説、アニメ等の空想世界で起こることなんて何一つ起こらず廻っていることを。 その時は正直世界に幻滅した。 あれだけ夢を見せつけておきながら何も起こらないなんて、と。 余りにも幼稚な考えだがその時、その瞬間は真剣だった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加