不鬼

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鬼「何にしようか…」 自分…鬼道有人はただいま迷っている。 鬼「春奈へのプレゼント。」 そう、妹の春奈へのクリスマスプレゼントを選んでいるのだ。 鬼「やはり風丸辺りと一緒に来れば良かった…」 風丸なら良いものを選んでくれそうだ。 豪炎寺は妹を持つがイマイチ趣味が悪いから。 「あれ?鬼道クンじゃん?」 背後から聞こえた自分を呼ぶ声…あぁ…とてつもなく嫌な奴の声だ。 「何無視してんだよ鬼道クン?耳悪くなっちゃった?」 鬼「何の用だ不動…」 そう、不動明王だ。 不「用も何も鬼道クンがつっ立ってたから声かけたんだよ。」 鬼「そうかでは即刻帰れ…」 不「鬼道クン…もしかしてサンタとか信じちゃってんの?」 こいつ…馬鹿にしてるな。 鬼「…違う…春奈へのプレゼントだ。」 不「相変わらず妹大好きだねぇ…鬼道クンは妹のサンタさんってわけか…」 鬼「悪いか?お前には関係無いだろ。」 不「鬼道クン、妹のサンタさんなんだろ?サンタは皆に平等だよな?俺の欲しいものもくれよ。」 …とてつもなく嫌な予感だ。 不「…俺は鬼道クンが欲しいんだよね。」
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