語る女

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その時、女がふいに言った。 「もう…別れましょう」 男は眉間にシワを寄せたが女の方を見ることはなかった。 「恋が一度冷めるとね…二度と熱くなることはないの…ゆっくりと冷めるか急激に冷めるかはわからないけど…いつかは冷えきってしまうの」 男は女の方をチラッと見たがすぐに正面を向いた。 「今まで楽しかった。ありがとね」 そういって女は立ち上がり、公園を出た。
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