act.1

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「さみーっっっ」 「…うるせーな。  他の家に迷惑だろ」 「まあまあ。  気持ちはわかりますから」 闇に覆われた京都の街を、3つの影が徘徊していた。 正体は翡翠、冬児、そして魁璃だ。 何も趣味で徘徊しているわけではない。 一応仕事である。 翡翠は朝廷が抱える武官。 京の治安を守るためにいる。 だが、翡翠は人間を相手にはしない。 翡翠に与えられた任は、京を揺るがす魑魅魍魎の撃退。 任を命じられたのには、ちゃんとした理由がある。 .
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