序章

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「っ…」 まだ薄暗い朝の闇の中、荒い息遣いが部屋に響いていた。 ぐっしょりと額にかいた汗が気持ち悪い。 いや、額だけでなく、体中に寝汗をかいているようだ。 そして何より、体内が熱い。 気管がジリジリと悲鳴をあげている。 「くそ…っ」 寝たはずなのに、ぐったりと疲れた身体を起こす。 丁度に夜が明けた。 「気持ち悪ぃ…」 立ち上がり窓を開ける。 .
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