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「…頭大丈夫ですか?」
「だから、ただの夢だって
言ってんだろ。
無駄口叩くと殺すぞ」
「おっと…」
寝起きの翡翠はすこぶる機嫌が悪い。
何故今日に限り声をかけてしまったのか。
起こしにきた、というのも一理あるのだが。
かといって、八つ当たりされてはたまらない。
「朝餉、できてますから。
落ち着いたら
来てくださいね」
「…ああ」
翡翠の返事を確認すると冬児は音もなく部屋をあとにした。
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