蒼色街灯

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次の客車には、烏が止まっておりました。 人は一人もおりません。 ガタンゴトン 列車は変わらず走りつづけます。 私は、烏の脇をすり抜けようと烏に近づいて行きますと オイ、オマエ、アイサツモシナイノカ 私は、びっくりして立ちすくみどうしていいのか分からなくなりました。 それから烏は、あることないこと毒を吐き出し続けました。 私はとてもいたたまれない恥ずかしい気持になり次の客車に足早に向かったのです。 何故こんなことを言われなければならないのだろうか まるで肥溜めに、突っ込んだような気持のわるさです。 シネ、シンデシマエ 私は耳を塞ぐと次の客車へと逃げ込みました。
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