蒼色街灯

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次の客車には、誰もいませんでした。 車内は心持ち暗くなったようです。 所々、曇っているような感じで薄ぼんやりと暗いのです。 次の客車も、その次の客車も誰もいませんでした。 このまま誰にも会わないまま永遠にさまよいつづけるのだろうか。 そんなことはありえません。 しかし、この時はとても不安になったのです。 いっそのこと、この窓から飛び降りたら… ふと気づくと窓から日の光が差し込んでいました それはそれは暖かい陽射しでした そこで私は窓際に人が座っていることに気づいたのです。
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