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『俺をのけ者にするなよ』
『あっ、いたんだ赤西』
『さっきまで話してただろうが。それにお前を呼び出したのは俺だし』
『そうだった、そうだった』
亀から目を離さずに棒読みで俺に返事を返してくる山下に少しいらつく。
『はぁ~…、はいはい。分かりましたよ。俺が邪魔者なだけですね』
『何勝手に拗ねてんだよ』
『拗ねてねぇーよ』
『その年で拗ねても可愛くねぇーぞ?』
『誰が可愛く思って欲しいなんか言ったか!!!!』
『はいはい、とりあえず今日のお前いじりはこの辺にしといて…』
『…………………』
『社長、仕事始めますよ』
それだけ言うと、二人は何事もなかったかのように仕事の話を始め出した。
…、結局また俺だけのけ者じゃねーかよ!!
なんて内心思ってはいたが、機嫌が悪いのはとりあえず二日酔いのせいにして俺も仕事を始めた。
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