~第1章~

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山下がさっき言っていた会社はこちらに提携を持ち掛けてきた会社の一つだった。 初めは少しは面白みのある会社かもしれないと思ったが…、向こうの社長に会った瞬間、一瞬で少しあった期待が冷めてしまった。 部下に頼り過ぎているのが見え見えの名ばかりの社長。 そのお腹にいくら貯めてんだよと言いたくなるような狸腹。 おまけに亀に釘付けときたら…、 白紙に戻るのは、当たり前っしょ? 話を白紙に戻してからも亀会いたさにしつこくこっちの会社まで足を運んで来た狸社長。 やっぱりこういうケースに関しては普通、俺の秘書である亀が速やかに対処するのだが、目当てが亀じゃあ逆効果な訳で… 日に日にエスカレートしていく亀へのセクハラに俺がキレたのは言うまでもない。 まっ、当の本人は全くその事に気付いてなかったのは今の発言で分かっただろうけど…
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