802人が本棚に入れています
本棚に追加
『やっぱり元気!ってか疲れなんて一切ないから!この後もバリバリ仕事しまーすみたいな…(笑)?』
そう言って、亀に精一杯の作り笑いをする俺。
山下が頭を押さえながら、やれやれといった雰囲気で溜め息をついているのが片隅に見えたが、今は亀をどうにか止めるのに力を注ぐ事にした。
『そんな無理をなさらなくて結構です。錦戸様なら私が相手でも宜しいと前回おっしゃって頂いたので、社長が心配するような事態にはならないと思いますが?』
亀は多分、自分が仕事で相手側に失礼な事をしてしまうのではないかと思って俺が止めていると思っているのだろう。
言っておくが、断じてそれはない!
俺はただ亀とあいつを…、錦戸を二人にしたくないがためにこんなにも必死になってんだよーっ!!!!!!
錦戸 亮。
山下と同様、俺の古くからの友人で一番の取引先の社長でもある。
そして何より…、
俺の恋の邪魔をする最悪なライバルでもあるのだ………。
最初のコメントを投稿しよう!