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『いや、実はさ。前々からあいつと二人で話したい内容があってさ。それを今日話そうって言ってたんだよ。
いや~、今の今まですっかり忘れてたわ、アハハ…』
そう言いながら、頭をかきチラリと亀を見ると…、
明らかに疑いの目を俺に向けているではないか。
やべぇ~…………
どうするよ、どうするよ俺!
そう思い、少しあたふたし出した時…、
後ろの応接室の扉が勢いよく開いた。
もちろん俺の後頭部に向かって、思いきり………
頭の後ろから鈍い音が聞こえ、頭に激痛が走ったのを感じた。
『いってぇぇぇえ!!!!!!』
『あっ、わりぃ。お前がそんなとこにいると思わんくて勢いよく開けてもうたわ。悪いな赤西』
そう言い、いかにもしてやったりな笑顔を浮かべながらこちらを見ていたのは、たった数秒前に噂していた、錦戸だった…。
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