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AM7:48…。
すっかり眠りについていた俺だが、肌寒さに身体を丸める。
回りにあるはずの毛布を手探りで探す。
あれ………、毛布がねぇ…。
ベッドの下にでも落ちたのかと思い、渋々身体を一層丸めてまた寝ようとした。
『あなたはいつになったら起きるつもりなんですか、社長』
上から降ってきた呆れた溜め息と軽く棘を持った言葉。
その方向に顔を向け、薄く目を開けると窓から入ってくる朝日をバックに俺の前に仁王立ちする大好きな人の姿が…。
『かめぇ~…』
酒の飲み過ぎで掠れた声しか出なかったが、そういいながら片手を亀に伸ばす。
すると間髪入れずに手を払いのけられた。
『汚い手で私に触れないで下さい。
その格好からして昨日お風呂に入っていらっしゃらないのでしょう?』
そう言い、俺のベッドの周りに落ちている昨日脱ぎ捨てた服をせっせと拾い始める亀。
亀の言う通り、俺は昨日風呂に入っていない。
飲み過ぎで帰って来て、そのままベッドに倒れ込んだ。
服は多分、無意識に脱いだに違いない。
ただ今の俺の格好…、パンツのみとなっていた。
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