~第1章~

2/8
前へ
/73ページ
次へ
『今日は午前11時より、先日電話でお話した、ザイラグリーディングスとの商談があり、午後14時より役員との打ち合わせがございます』 『昼ご飯食べれねぇじゃん。ってか3時のおやつも…』 『そんな事は私の知った事ではございません』 『今日のおやつは何かな~…』 『…、後で自分で山下さんに聞いてみてはいかがですか?』 『そうする。んで、その後は?』 『14時からの打ち合わせが終わり次第、錦戸様が連絡をとの伝言が』 『あぁ~…、そういえばなんか前に言ってた気がする』 『それと…………』 『まだなんかあんの?』 『忠政様から昨日、連絡が…』 『それはいいや。ろくな事じゃねぇから』 そうこうしている内に、俺の会社が見えてきた。 今は会社に向かう車の中。 あの朝のやりとりから1時間くらい経ったかな。 あの後、俺はちゃんとお風呂に入って亀の用意してくれたスーツに着替えて、亀の絶品の朝ご飯食べてまぁ気分よく会社に出勤中。 まぁ亀はかなり溜め息ばかりしてた気もするが、そこは敢えて気にしない。 『社長、着きましたよ』 ボーっと考えていたせいか知らない間に会社の地下駐車場に着いていた。 なんで会社の入口から入らないのかって? それは…、社員に遅刻バレたくねぇじゃん? 地下の駐車場にはそこから社長室まで直通で行く、俺専用のエレベーターがある。 遅刻してきたとしても、社員に会わずに社長室に行けると。 これはマジで便利(笑) 逆に言えば、このエレベーターを使わない日は年に数回… これ以上は説明不要だな…。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

802人が本棚に入れています
本棚に追加