動き始める風車

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「じゃあ、後はお母さんと話があるので、神宮寺くんは部屋に戻ってもいいですよ」 「はい。…失礼しました」 俺は、早くあの場所から居なくなりたかったら直ぐに診察室を出た。 「あ!お兄ちゃん!もう話しは終わったの?」 「ああ。終わったよ。たいした話しはしなかったけど…」 「そっか。ねぇ、これからどうするの?暇なら桜と話ししようよ」 「ごめん。悪いけど今は1人にしてくれないか?」 「ううん。大丈夫だよ。じゃあ桜はお母さんが話し終わるまで待ってるね」 桜…ごめんな。けど、今はダメなんだよ。また泣いちゃうからさ。 俺は、桜と別れるとエレベーターに乗り屋上のボタンを押した。
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