動き始める風車

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「じゃあ、そろそろ戻ろっか?」 「…うん。なんか、ありがとう。話を聞いてくれて。俺、凄く落ち込んでたからさ。つっかえてたものが取れて楽になったよ」 「そう?それなら良かったかな。また話ししようね」 「ああ。今度は俺が話を聞くよ」 そんな話しをしながら各々の部屋へ戻った。 部屋に戻ると、母さんと桜が待っていた。 「やっと戻ってきた。心配したんだよ、お兄ちゃん」 桜は少し怒った顔で言ってきた。 「ごめん。もう大丈夫だから」 「そうみたいだね。…何かあったの?」 「ん?どうして?」 「なんか、さっきとは別人みたいな表情してる」
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