廻りだす風車

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「やっほー。元気かい?遥斗くん」 そう言いながら、彼女は俺の所まで来た。 「神尾さん。いったい何処にいたの?俺、あの後からずっと探してたのに」 「ん?……あぁ、まぁ色々ね。」 歯切れの悪い返事だな…。何か言えないようなことなのかな。 「まぁ見つかったからいいや。屋上ではありがとう。本当に救われたよ」 「えっ。い、いいよー別に。そんなお礼言われると照れるな~」 「あのー…いい雰囲気な所申し訳ないですが、神宮寺さんリハビリですよ。」 「えっ!あ、はい。すいません。じゃあまた」 「ううん。気にしないで。好きできただけだし。それに終わるまで見てていい?」 「べ、別にいいけど。あまり見ないでね?なんか恥ずかしいし」 「はーい」
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