廻りだす風車

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今日はストレッチと壁を使って1人で立つリハビリだ。 「じゃあ、まずストレッチからしましょうか。押しますから無理だと思ったら言って下さいね」 「はい」 こう見えて、小さい時からサッカーやってたからストレッチは結構やってたんだよね。 「ちょっとまったー!」 「え?」 その声の後、神尾美鈴がこちらにやってきた。 「ストレッチなら私がしてあげるよ。ねぇ、ナースさんいいでしょ?」 「んー本当は、やらせちゃダメなんだけど…特別ですよ?」 「ありがとう!」 嬉しさいっぱいの顔で俺の後ろに膝を着いた。 「はい。いくよー」 「そんな、神尾さんに悪いよ」 「遥斗くん。」 神尾美鈴が真面目な顔になり言った。
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