廻りだす風車

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「私はさ、遥斗くんって下の名前で呼んでるのに…どうして美鈴って呼んでくれないの?」 ……あのー俺の話し聞いてましたか? 「えっと、そーじゃなくて…え?み、美鈴さん?」 「80点!さんはいらない!」 「み、美鈴?」 「合格。」 はぁあ…まぁいいや。 美鈴のやりたいようにさせよう。言っても言い負けそうだし。 「いーち、にー、さーん……」 その後、20分ほどストレッチをし、1人で立つ練習に入った。 1人で立つのが思ったよりも難しく、今日のリハビリでは立つことが出来なかった。 「それでは、今日のリハビリはこれで終わりです。明日も同じ時間に同じ事をしますから」 そう言い残してナースは戻っていった。
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