廻りだす風車

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「いたけど…心から信用している奴はいなかった…」 サッカーでは、つい熱くなって酷い言葉ばかり言ってたからな。 「そっか…。」 そう言った彼女の顔はひどく悲しげだった。 「私が心臓が弱くて学校とか、あまり行けなかったって話しはしたでしょ?」 「ああ。聞いたよ。」 「だからかな…友達がいなくてさ。でも、たまに学校に行くと話しかけたりしてくれたんだ… 初めはね。けど学年が上がるにつれて、それもなくなった。 全く学校にこないで、暗い奴だって言われて。 だからかな?それからは出来るだけ明るくして、自分を偽ってきた」
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