廻りだす風車

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「美鈴?」 「あっ…ごめん。でね、それからは私一度も学校行かなかったんだ」 そんな……こんなにも明るく笑って、楽しいのに、どうして美鈴がそんな辛い思いしなければいけないんだ? 「それで、いわゆる青春?を満喫出来なかったの。だからかな…遥斗くんと一緒にいて紛らわしたかったのかも。」 「そっか。俺なんかで、美鈴の小、中の青春を取り戻せるかな?」 「うん!きっと、取り戻せる。ありがとう…遥斗くん」 そう言った後、美鈴は泣いた。 やっぱり、女の子なんだな。美鈴も。 美鈴にしてもらったように、俺も出来るだろうか…。 いや。きっと出来る。美鈴の悲しい顔は見たくないしね。
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