廻りだす風車

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今までの事を後悔していると病室のドアがノックされた。 「桜か?」 「残念でした。桜ちゃんじゃありません」 そう言って入ってきたのは、サッカー部のマネージャーで同じクラスの春日井穹だった。 「どうした?何かようか?」 「…何かようかって、幼なじみが見舞いに来てあげたのに、少しは喜んだら?どうせ家族以外私しか来てないでしょ?」 「…悪かったな」 「拗ねないでよ。冗談だってば」 「別にいいよ。本当のことだし」 春日井穹。彼女は幼稚園の頃から現在まで、ずっと一緒だ。 見た感じスポーツが得意そうだが実際はダメダメだ。 だが、見た目もいいし明るい性格だから男女共に人気がある。
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