91人が本棚に入れています
本棚に追加
穹が帰ってから数分後、桜からメールがきた。
｢｢今、病院に着いたから、これから行くよ｣｣
コンコン。
｢お兄ちゃん？入るよー｣
｢いいよー、開いてるから入って｣
｢やぁ。元気にしてた？｣
｢はは。何だよ、そのキャラ。｢｢やぁ｣｣ってどこの人？｣
｢うー、お兄ちゃんのばか！｣
そう言って桜は俺から顔を背けた。
｢ん？あれ？花が飾ってある…｣
｢ああ、それか。さっき穹がきて飾ってったんだよ｣
｢穹ねー来たんだ？昨日あったから話しはしたんだけど…｣
なんだ？深刻そうな顔して、自分から教えたんだろうに。
｢で、何を話したの!?｣
｢うわっ、何そんなに必死なんだよ？｣
｢えっ？あ、ごめんなさい｣
桜は身を乗り出して俺の顔数センチまで迫っていた。
最初のコメントを投稿しよう！