廻りだす風車

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「良かったー」 そう言い、桜は笑った。 「明日から学校が終わったら必ずくるからね!」 「わかった、わかった。好きにしてくれ」 そんなやり取りをしていると部屋をノックする音がした。 「遥斗くん?いる?」 どうやら美鈴がきたみたいだ。 ん?なんか桜から威圧感が…気のせいか? 「ああ、入っていいよー」 「えへへ、お邪魔します」 部屋に入った瞬間美鈴が固まった。 「えと、その娘は…?」 「あ、いもう―――」 「神宮寺桜です!お兄ちゃんに何か用ですか?」 ちょっ…何なの?桜はどうしたんだ?美鈴がびっくりしてるじゃん。 「桜、顔怖いって…」 「もとからです!!」 いや…あのー、ひっ!こ、怖いよ桜。睨むな。 「えーと、か、神尾美鈴です。私もここに入院してて悠斗くんとは最近知りあって…」
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