過去の風車

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「ん…ふぁ~。眠い」 俺は目をこすりながら起きた。 「んー。お兄ちゃんまだ寝てようよー」 「あれ?えっ…何で桜が同じ布団で寝てるの!?」 俺は慌てて布団から飛び出した。 ちょっと待って。あれ?昨日は普通に布団に入って寝たのに。 「お兄ちゃ~ん。うーん…」 にしても桜は朝が弱いみたいだな。全く起きる気配がないよ。 「桜!朝だぞ。起きて!」 俺は桜の肩に手を置き肩を揺すった。 「おきるー。起きるよー」 全然起きないじゃん! 「先に起きちゃうからね。ちゃんと起きてきてよ」 それだけ桜に言って、俺はリビングに行った。 「お!遥斗やっと起きたか。ん?桜は?」 「え?…まだ寝てる。って言うか起きない」 「そうなのよね~。桜、朝は凄く弱いみたいでね。」 朝食の準備をしながら母さんが言ってきた。
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