過去の風車

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急いで、桜が走っていった方に向かった。 それにしても…桜、走るの速いな。全然追いつかない。 「きゃあー」 そう思っていると、桜の悲鳴が聞こえた。 「桜!!どこだ!」 秘密基地の近くまで行くと立ち止まっている桜を見つけた。 「桜!どうした?」 「お、お兄ちゃん!へ、蛇が…」 桜の足元を見ると、体調3メートル位の蛇がとぐろを巻いていた。 「どうしよ…お兄ちゃん!助けて!」 「分かった。ま、待ってろ!」 しかし、いくらなんでもあの大きさはきついな。 俺は、太めの枝を見つけ蛇に近づいた。 「しっしっ」 枝を蛇の近くで振ってみるが反応なし。 蛇を枝でつついつみた。 「しゃぁー」 「うわ!」 こちらを見て、威嚇をしてきた。 「くそっ!」 思いきって蛇を叩くと、すごい勢いで森に帰っていった。
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