複雑な風車

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「そっか…でも、凄いね。二人とも同じような夢を見るなんて」 「そうだよね。なんだったんだろう?」 「んー、考えても分かんないよ。それより遥斗くんの今日の予定は?」 「確か、午前中はリハビリかな…どうして?」 「えっとね~。今日は入院してるお年寄りの人たちが集まって折り紙やるの。私も教えたりするから遥斗くんもどうかなって」 折り紙か。まぁ、することもないからいいか。 「うん。いいよ。何時から」 「15時からだよ」 「オッケー。時間になったら行くよ」 「ううん。大丈夫!迎えにくるから」 大丈夫って何が?とは言いづらいな… 「あ、うん。了解」 「じゃあ、また後でね」 そう言って美鈴は出ていった。 …………うん。急に一人になって寂しいな。 はぁー。って何暗くなってるんだか。 「よし!今日も頑張りますか」
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