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午前中は苦しいリハビリをして過ぎた。
なかなか身体が動かない。俺の足ではないようだ。
何時になったら歩けるようになるのか分からない。
本当に歩けるようになるのかすら疑わしい。
けど、諦める事だけは絶対にしたくない。
昼食を食べ終えてテレビを見ていると、部屋を叩く音がした。
「どうぞ。開いてます」
ドアを開き入ってきたのは美鈴だった。
「あれ、美鈴?まだ、時間には早くない?」
「えへへ。暇だったから来ちゃった。」
そうはにかみながら言って、椅子に座った。
「そういえば遥斗くんは、折り紙で何か折れるの?」
「え?…そうだなー。飛行機に鶴くらいかも。」
「そっか。なら大丈夫だね。今日は鶴を折るみたいだから」
「良かった。手伝いにいくのに足を引っ張ってたら悪いからね」
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