複雑な風車

9/14
前へ
/83ページ
次へ
「これで退院してからの楽しみが出来たね」 「そうだね。私、頑張って病気治すね。だから、遥斗くんも頑張ろう」 「ああ。もちろん」 俺の脚が動くようになり、美鈴の病気が治る。 早く、そんな未来にいきたいな。 「あら?神尾さんに神宮寺くん、もう来てたの?」 そう言って入ってきたのは、普段お年寄りを担当している佐藤さんだ。 「はい。楽しみで早く来ちゃいました」 「あらあら。もう少ししたらみんな来るから待っててね」 佐藤さんの言う通り5分くらいしたら部屋には沢山の患者さんがいた。 「こんなに人いたんだ…」 「どうしたの遥斗くん?この病院には、まだまだ沢山の患者さんがいるよ?」 「へ、へぇー知らなかった。そんなに大きかったっけ?この病院」 「うーん、私や遥斗くんがいる階は個室だけど他の階は大部屋だからかな?」 そっか、納得。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加