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…ああ、駄目だ。
美鈴と別れてから半日経つけど、一時も美鈴のことが頭から離れない。
早く明日にならないかな。
怪我してから次の日が楽しみって考えたことはなかった。
まぁ、明日…というより美鈴に会えるのが楽しみだな。
「よし。もう寝よう」
そして布団をかけた。
しばらくして、うとうとし始めた時、急に部屋の外が騒がしくなった。
「何かあったのか?」
車椅子に乗り、ドアに近づいた。
そして、聞こえてきた言葉に耳を疑った。
「神尾さんの容態は?」
「はい。息苦しそうで、心拍数が上がっています」
え?…嘘だろ。
美鈴…
「美鈴!!」
急いでドアを開け、美鈴の部屋に向かった。
美鈴の部屋の前には看護師さんが二人いた。
そのうちの一人が俺に気付きこちらにやってきた。
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