壊れそうな風車

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「神宮寺くん!今は自分の部屋に戻りなさい!」 「美鈴は、美鈴は大丈夫なんですか?」 「…それは、けど大丈夫です!先生を信じなさい」 「でも!…部屋には入らないので居させて下さい」 すると、もう一人の看護師さんがきた。 「いいわよ。でも、絶対に部屋には入っちゃ駄目だからね?」 「あ、ありがとうございます!」 「ちょっと…平野さん。いいんですか?御家族の方でもないのに。何かあったらどうするんですか?」 「大丈夫です。それに…神宮寺くんにとって神尾さんは大切な人だろうから」 平野さん……もしかして俺の気持ちに気づいて? 「はぁ…分かりました。何かあったら平野さん…」 「わかってます。きちんと責任はとります」 平野さん…まさか、俺のためかな? 「平野さん。ありがとうございます!」
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