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「なんだか、変わったお部屋ね?」
静が僕の部屋を覗きながら不思議そうに尋ねてきた。
「いや、ここ・・客室じゃないから。」
そう、普通人が滞在する部屋ではない。
中には相部屋のほうきくんとモップさんといった面々が静かに佇んでいる。
「じゃあ、なんでアレフがこの部屋なの?」
「僕にもわかんない・・。」
そう答えるしかなかった。
いじめは突然起こる。
確かにそう聞いたことはあるが卒業してからいじめが始まるなんて聞いたことがない。
僕は改めて貼紙をみた。
確かに僕の名前がかいてある。
しかも、特別室と書いてあるからには手違いというわけでもなさそうだ。
「誰か、船の人にでも聞いてみたら?」
「・・・そうだね。まあ、そうするつもりだったよ。」
僕はイニシアチブを静が握っている事に少し苛立ちを感じながら、船員がいる甲板へ向かった。
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