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「さて、じゃあそろそろ行くよ。」
僕は姉さんが豚足inタッパーを道具袋に詰め込み終えたのを見て言った。
「アレフ、父さん母さんにもちゃんと挨拶するのよ。」
「うん、分かってるよ。じゃあ静、行くよ。」
「はぁい。」
そして僕はリュックを担ぎ玄関から外へ出た。
気持ちいいくらい快晴の小春日和、のどかな田園風景が広がっている
「晴れてよかったね、アレフ♪」
「うん、そうだね。」
せっかくの旅立ちの日、雨でなくて本当によかった。
僕達はそのまま裏手に廻り、庭にある四角い石の前で立ち止まった。
「じゃあ行ってくるよ、父さん母さん。」
僕はそう呟き両親の墓石の前で手を合わせた。
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