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「よう、龍も一緒か」
N「っ!?
竹にぃっ!」
T「久しぶりだな」
N「何してるんですか!?」
T「喫茶店開いてる。
嫁も一緒だ」
「こんにちは」
N「あ、こんにちは」
この人は竹にぃ。
名前は竹下泰(タケシタトオル)で、
俺たちの孤児院の先輩。
孤児院を出てからは
自営業をしていて、
結婚したとは聞いていた。
てことは、取り引き場所が
この喫茶店で、
竹にぃは取り引き場所の
マスターってことになる。
じゃあ事情を知っているのか?
T「葵、龍、お前らの
“アイル”を助けたいって
気持ちは同じアイル出身の
俺はすげぇ嬉しい。
でもな、“母ちゃん”は
お前らに何かあることが
いちばん辛いんだぞ?」
O「うん、わかってる」
T「だからあんまり無理するな」
O「あーい」
“アイル”とは
俺たちが育った孤児院の名前。
由来は
「あいしてる」の略だとか。
誰が考えたかは知らないけど、
恥ずかしい由来だ
“母ちゃん”とは院長のこと。
もう母ちゃんは
50過ぎになるはずだ。
俺たちはみんな母と呼ぶ
T「はやく下行け。
悠真待ってるぞ」
O「ほーい」
.
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