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O「うしっ、おれらも   かえっか!」 N「そうしましょう」 するとりーだーは小さな部屋に たったひとつだけの電話の 受話器をとった O「あ、たけにぃ?   うん、かえるー。   あーい、じゃあねー」 受話器を置いて 俺のほうを見るりーだー じゃあ行くぞって言いながら さっきゆうが出ていったドアから 出ていく。 俺もついていく N「りーだー、   どこ行くんですか?」 O「うらからでるんだよ」 N「裏?」 ドアを開けると 短い廊下があって、 その向こうにまたドアがある たぶんあそこを開けると 外なんだろう O「じゃ、いくぞー」 りーだーは廊下を歩き始めた。 それについて行く ふたつ目のドアを開けると、 爽やかな春らしい風が 頬をかすめた N「お店の裏はここなんですね」 O「うん、そうだよ」 なんのへんてつもない 閑静な住宅街の中に 俺たちは立っていた .
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